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2019.11.07

実は簡単だった!?【Googleしごと検索】の特徴と導入方法

皆さんはGoogleが提供する求人検索サービス「Googleしごと検索(Google for jobs)」をご存知ですか?

すでに近年の転職・採用業界では、大手求人媒体との併用が当たり前になりつつあるサービスですが、導入には多少のIT知識が必要ということもあり、中小企業ではあまり活用されていないのが現状です。

そこで今回は、「Googleしごと検索」の概要から簡単な導入方法まで丁寧に解説してまいります。導入を検討されている採用担当者の方は、ぜひ本記事をご活用ください。

Googleしごと検索とは?

「Google for jobs」とは、2019年1月より提供が開始された大手検索エンジンGoogleの求人検索サービス。日本でのサービス名称は、「Googleしごと検索」です。

こちらのサービスでは、Google検索で求人情報を探していると思われるユーザー(求職者)に対して、通常の検索結果(※3)とは別枠(※2)でトップページに求人情報を表示させることができます。

例えば、Google Chromeで「(地域名)+(職種名)+(求人)」(※1)というキーワードで検索をかけると、次のように表示されます。

Googleしごと検索イメージ
Googleしごと検索の検索結果イメージ

ご覧の通り、通常の検索結果よりも上部に表示されるため、特定の検索キーワード(クエリ)で検索をかけたすべてのユーザーの目に触れさせることが可能です。アプローチ方法としては、申し分ありません。

※リスティング広告が出稿されている場合には、「Googleしごと検索」の表示枠より上部に表示されます。

Googleしごと検索の特徴

検索エンジン市場において圧倒的なシェアを誇るGoogle社提供のサービス「Googleしごと検索」には、次のような特徴があります。

ユーザーの位置情報を元に求人情報が検索できる

自宅から職場までの距離、すなわち通勤時間は仕事を選ぶ際の重要な基準であることは言うまでもありません。

「Googleしごと検索」では、GPS機能で特定したユーザーの位置情報を元に、近隣で募集されている企業の求人情報を検索することができます。

Googleしごと検索地域のイメージ

Googleらしいユーザービリティの高いサービスですが、自社の通勤圏内に居住するユーザーに対してピンポイントで訴求できるシステムは、企業側にとっても魅力的なのではないでしょうか。

検索画面上ではそのほか、「投稿日」や「雇用形態」、「求人広告を出稿している企業」での検索が可能となっています

Googleの検索結果に左右されない

「Googleしごと検索」は、Google検索における順位変動に影響を受けません。そのため、SEOを考慮する時間、つまり、求人情報を上位表示させるための時間は不用です。

ちなみに、「Googleしごと検索」内では有料広告の枠が設けられていません。こちらも一般的な求人媒体の仕様とは大きく異なっています。サービス内で上位表示される仕組みは、Google社が提示するガイドラインに準拠した純粋な内容勝負です。

結局のところ、自社の求人を上位表示させるためには募集内容に力を入れる必要はありますが、予算が少なくても競合他社とフェアに争うことができます。

運良く掲載されている求人広告が少ない地域であれば、そこまで上位表示に気を揉む必要もないかもしれません。

導入コストがかからない

「Googleしごと検索」のサービス利用にかかる料金は無料です。どれだけ魅力的なサービスでも、広告料が発生すれば社内の稟議を通さなければなりませんし、そもそも広告料に割ける予算がない場合も往々にしてあると思います。

逆を言えば、参入障壁がないがゆえに、サービスを利用していなければ競合他社との差は開く一方なので、ぜひこの機会に導入しておきたいところです。

Googleしごと検索の導入方法

それでは、「Googleしごと検索」を導入するための具体的な方法について確認していきましょう。導入までのステップはたった2つ。「求人募集ページを用意して、Googleにわかるようにする」です。

STEP1:求人募集ページを用意する

「Googleしごと検索」に求人広告が掲載されるまでの仕組みを端的に説明すると、ネット上にある求人募集ページの情報を集めてサービス内に掲載するといった構造です。そのため、Google側に掲載を依頼する応募フォームのようなものは一切ありません。まずは、Google側に情報を拾ってもらうために自社ホームページなどに求人募集ページを用意しましょう。

STEP2:Googleにわかるようにする

「Googleしごと検索」はネット上にある求人募集ページの情報を集めたものとお伝えしましたが、もちろん分別なく情報を収集しているわけではなく、情報を拾ってもらうためには、Google側がその旨をわかるようにしなければなりません。

しかしながら、情報収集にあたるのはGoogle社の担当者ではなく、検索エンジンのクローラーです。人間ではありませんので、コンピューターにも理解できるソースコードを求人募集ページの裏側に書き込んで、「Googleしごと検索」の構造化データを作成する必要があります。

ソースコードのイメージ例は以下の通りです。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "http://schema.org/",
  "@type": "JobPosting",
  "title": "営業職募集!",
  "description": "この度マツイウェブワークスでは業績拡大により営業職の大量募集をおこないます。求める人材は〜",
  "identifier": {
    "@type": "PropertyValue",
    "name": "",
    "value": ""
  },
  "hiringOrganization" : {
    "@type": "Organization",
    "name": "マツイウェブワークス",
    "sameAs": "https://m-ww.jp/"
  },
  "industry": "",
  "employmentType": "[FULL_TIME,PART_TIME]",
  "workHours": "10:00〜19:00",
  "datePosted": "2019-04-06",
  "validThrough": "2020-04-06",
  "jobLocation": {
    "@type": "Place",
    "address": {
      "@type": "PostalAddress",
      "streetAddress": "どこか",
      "addressLocality": "富士吉田市",
      "addressRegion": "山梨県",
      "postalCode": "000-0000",
      "addressCountry": "JA"
    }
  },
  "baseSalary": {
    "@type": "MonetaryAmount",
    "currency": "JPY",
    "value": {
      "@type": "QuantitativeValue",
      "minValue": "200000",
      "maxValue": "500000",
      "unitText": "MONTH",
      "value": "200000"
    }
  },
  "responsibilities": "業務責任は、〜",
  "skills": "仕事に必要なスキルは、〜",
  "qualifications": "仕事に必要な資格、免許は、〜",
  "educationRequirements": "仕事に必要な学歴は、〜",
  "experienceRequirements": "仕事に必要な経験はあれやこれや"
}
</script>

ご覧のようなソースコードを求人募集ページに書き込むことで、Google側に掲載の意志が伝わり、求人広告として取り扱ってもらえるといったような流れです。

Googleしごと検索プラグイン「カスタムリクルートページ」

ここまで「Googleしごと検索」の特徴から導入方法まで解説してまいりましたが、専門知識がないと少しむずかしく感じてしまうかもしれません。そこで、業界向けのWordPress用テンプレートなども手掛けるWEB制作・WEBデザイン事務所MATSUI WEB WORKSが独自開発した、「Googleしごと検索」に対応するWordPress用プラグイン「カスタムリクルートページ」をご紹介いたします。

カスタムリクルートページとは?

「Googleしごと検索」の構造化データを自動生成することができるWordPress用プラグインが、「カスタムリクルートページ」です。

すでに実績もあり、専門知識がなくても簡単に「Googleしごと検索」を導入できるプラグインとなっています。実際のプラグイン編集画面は以下の通り。

実際のプラグインの編集画面

ご覧の通り、一般的な応募フォームのような形式となっているので、直感的な操作が可能です。また、「カスタムリクルートページ」には、ほかにも以下のような特徴があるため幅広いケースで柔軟に対応することができます。

  • デフォルト使用の場合は、複数の求人に対応できるように求人の一覧と募集要項のページを自動生成
  • 求人がひとつのみの場合、求人一覧は表示されずに求人の詳細だけをショートコードを使って埋め込み可能(たった一行のコードを固定ページ or 投稿に貼り付けるだけ)
  • ショートコード以外にも任意のPHPテンプレートで動作する関数も有り
  • 求人の投稿画面にエディター機能が備わっているため、すでにWEBサイトに求人の募集要項ページがありGoogleしごと検索の構造化データだけが必要な場合には、既存のページを当プラグインの投稿画面にコピペして元のページにショートコードで貼り付ければOK
  • minding BEMを意識したバッティングが起こりづらいHTML構造
  • WordPressのウイジェット機能を使って最新の求人情報のリストをサイドバーなどに表示が可能

カスタムリクルートページの使用方法

「カスタムリクルートページ」の詳しい使用方法については、こちらの記事で解説しています。

カスタムリクルートページのダウンロード方法

「カスタムリクルートページ」は、こちらの販売ページよりご購入いただけます。

※ライセンスは1プラグインにつき1サイトのみ

販売価格

プラグイン価格¥5,000
消費税10%¥500
合計¥5,500

「カスタムリクルートページ」に関するご相談、その他ご依頼・お問い合わせはこちらから。

Googleしごと検索を導入する際の注意点

最後に、「Googleしごと検索」を導入する際の注意点についてです。専門知識がなくても求人募集ページに構造化データを記述できる可能性も充分あるのですが、反対にソースコードを乱してしまえば、ページがうまく表示されなくなってしまうリスクも。

導入コストがかからないことも魅力のひとつですが、心配な場合にはプラグインの購入や専門家への依頼をおすすめしています。導入しない手はないサービスなので、ぜひ安全にご活用いただけますと幸いです。