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2019.11.27

写真撮影は自社?それともプロ?Web制作を例に考察します

昨今、人気を博しているハイエンドのスマートフォンには、軒並み高機能カメラが搭載されており、一眼レフと遜色ないほどの写真撮影が手軽に行えるようになりました。

とはいえ、ビジネスシーンにおけるプロカメラマンの需要は、昔から変わりありません。

今後の事業展開を鑑みて写真撮影を自社に切り替えるのか、それとも、これまで通り専門家に任せるべきなのか。今回は、Web制作を例に考えていきましょう。

一から自社で行う場合と、プロカメラマンに依頼した場合の費用

撮影作例:Webサイト制作・Webデザイン事務所 MATSUI WEB WORKS

コスト面を重視するのであれば、設備投資や人件費など、写真撮影に対する投資は可能な限り抑えておきたいところ。まずは、一から自社で行う場合と、プロカメラマンに依頼した場合の費用内訳を確認していきます。

一から自社で行う場合

写真撮影のための環境が全く整っていない状態であるならば、考えておくべき支出は、撮影機材代・編集費用・人件費の3つです。

  • 撮影機材代

撮影機材の値段についてはピンキリですが、カメラ本体やレンズはもちろんのこと、三脚やストロボなど、周辺機材をどの程度揃えるかによっても予算は大きく変動します。

ビジネス使用を考えて一式揃える場合には、数十万円~数百万円程度の支出を想定しておきましょう。

  • 編集費用

撮影した写真には、レタッチなどの編集作業が欠かせません。無料で利用できるフリーソフトもありますが、こちらもビジネス使用を考えるのであれば、やはり有料の編集ソフトをおすすめします。

参考までに、一般的に広く利用されているAdobe社のクリエイターソフトでは、全てのソフトをまとめて使用できるコンプリートプランの場合、月額6,000円以上の費用が必要です。

※写真編集以外の業務に使用するソフトも含まれますので、月額料金の全てが撮影費用になるというわけではなく、個別での課金にも対応しています。

  • 人件費

撮影・編集に伴い発生する人件費についても考慮しておきましょう。金額については撮影条件により変動しますが、撮影規模が大きければアシスタントが必要になりますし、撮影場所によっては交通費が必要となる場合もあります。

プロカメラマンに依頼した場合の費用

続いては、プロカメラマンに依頼した場合の撮影料金についてです。こちらも撮影条件により異なりますが、個人・法人問わず1時間あたり数万円程度が一般的な相場となっています。

また、写真撮影を依頼する際には、撮影枚数の制限などについても事前確認をしておくと安心です。

ホームページ制作を依頼した場合、掲載写真の撮影は料金に含まれるのか?

撮影作例:Webサイト制作・Webデザイン事務所 MATSUI WEB WORKS

商品や建物、プロフィール写真など、ホームページ掲載用写真の撮影料金については、Web制作会社により対応が分かれています。

ホームページに掲載する写真は、ビジュアルやユーザビリティを左右する重要なポイントです。そのため、写真撮影がホームページ制作費に含まれていない場合については、より慎重な判断をおすすめします。

写真撮影をプロカメラマンに依頼するメリット

撮影作例:Webサイト制作・Webデザイン事務所 MATSUI WEB WORKS

ここまでは主にコスト面に着目して話を進めてまいりましたが、写真撮影をプロカメラマンに依頼することで得られるメリットはそれだけではありません。

成果物の品質が高い

これは言わずもがなですが、即席でハイスペックな撮影環境を整えたとしても、やはり専門家の経験や技術には敵いません。前述の通り、ブランディングを考えると成果物の品質は捨て置けないポイントです。

失敗がほぼない

自社で写真撮影を行う場合においても、撮影時間には限りがあります。失敗した際に生じる時間的損失を考えると、プロカメラマンへの依頼をリスクヘッジと捉えることもできるでしょう。

機材を自分で買わなくて済む

撮影機材については、繊細なものばかりといった印象をお持ちかもしれません。実際、現代のレンズにはオートフォーカスなどの電子部品が多いため、壊れた場合にはユニットごと交換になることも少なくありません。

さらに言えば、使用を重ねると修理か買い替えが必要になるシャッターなどは消耗品です。プロカメラマンへの依頼は、こういった継続的な支出リスクに対する抑制としても効果が期待できます。

まとめ

撮影作例:Webサイト制作・Webデザイン事務所 MATSUI WEB WORKS

今回はWeb制作を例に挙げて考えてきたということもあり、一から自社で写真撮影を行うより、プロカメラマンに任せた方が良いのではないか、といった感想を持たれたかもしれません。

もちろん、一概にそうであるとは言い切れませんが、最後にあらゆるシーンを想定したポイントをまとめておきます。

  • 品質重視の写真が必要、もしくはスポット的に発生した写真撮影であればプロカメラマンに任せる方が安価で確実
  • 今後、コンスタントに写真撮影が必要になる場合、もしくは予算や時間をかけられるのであれば自社で撮影環境を整えるのもあり

自社の状況や、写真に求められる要素を総合的に判断していきましょう。