サイトの表示速度が遅い3つの原因とは?【管理・運営編】
管理・運営しているサイトの表示速度が遅いと感じたことはありませんか?もしそれが慢性的なものであるならば、サイトを訪れるユーザーも同様の不満を募らせていることでしょう。ユーザビリティの向上は、SEOの観点から見ても捨て置くことができません。
ユーザー側に原因がある場合、ハードウェアや通信環境を見直すことで問題を発見できる可能性が高いです。
では、反対に管理・運営側が見直すべき点には、一体どのようなものがあるのでしょうか。今回は管理・運営側に焦点を当てて、Webサイトの表示速度が遅いと感じたときにまずチェックしておきたい3つのポイントを解説してまいります。
目次
サイトの表示速度を調べる方法
まずはじめに、サイトの表示速度を数値で確認しておきましょう。実際のところ本当に遅いのかどうかは体感では計れませんし、管理・運営側のハードウェアや通信環境に問題がある可能性もあります。
PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)
サイトの表示速度計測には、Google提供の「PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)」をおすすめしています。こちらはサイト内のコンテンツを解析できる、Webパフォーマンス改善ツールです。
解析された表示速度は0~100のスコアで表されます。尚、理想的なスコアは90点以上です。原因をひとつずつ改善していき、よりハイパフォーマンスなサイトを目指していきましょう。
サイトの表示速度が遅い3つの原因
サイトの表示速度が遅い場合には、あらゆる原因が想定されます。しかしながら、管理・運営を行う担当者は日々の更新作業など、多くのタスクを抱えているケースが多いです。そのため、サイト内にあるすべてのコンテンツをひとつずつ検証して原因を特定するやり方は現実的ではありません。
そこで本記事では、数ある原因の中から、すぐに改善できるけど意外と見落としがちな3つのケースを厳選してご紹介したいと思います。
1.画像が重すぎる
ひとつめの原因は、「画像が重すぎる」です。サイト内に挿入されている画像について、プロパティでpx数とバイト数を確認してみましょう。もし数値が適切でなかった場合には、リサイズ・圧縮が必要です。
比較的すぐに改善できる原因のため、おざなりにすれば競合サイトとの差が開いてしまいます。ユーザビリティが低いコンテンツの量産は致命傷に繋がりますので、頻繁に記事更新があるサイトでは特に注意が必要です。
2.ブラウザキャッシュが適切に設定されていない
「ブラウザキャッシュが適切に設定されていない」ことも、サイトの表示速度が遅い原因のひとつです。実は、Webブラウザ上でサイトを表示するためには、保存されているページ情報をサーバーまで取りに行く必要があります。
そこで活躍するのが、一度訪れたサイトのページ情報をローカルに保存できるブラウザキャッシュ。ページ情報をサーバーまで取りに行くプロセスが不用になる分、表示速度の改善が見込めます。ぜひ有効活用しておきたい機能です。
3.HTMLが圧縮されていない状態のままになっている
「HTMLが圧縮されていない状態のままになっている」と言われても、あまりピンと来ないかもしれません。HTMLが圧縮されていなくてもサイト内のコンテンツは問題なく表示されますので、とても見落としやすい原因です。
また、HTMLの圧縮と聞くとむずかしい内容をイメージするかもしれませんが、ご安心ください。ソースコードのスペースやタブ・改行・コメントを削除するのみです。軽くなった分だけ、サイトの表示速度が改善します。
ただし、方法はシンプルですが手間のかかる作業です。圧縮ツールなどを使用して効率的に改善していきましょう。
サイトの表示速度改善は、SEOでは欠かせない
Googleが2018年1月に発表、同年7月にリリースしたアルゴリズムアップデート(通称:スピードアップデート)の影響で、より一層サイトの表示速度が重要視されるようになりました。
SEOはサイトの管理・運営を全うするにあたり、最も重要な責務のひとつ。少しでもサイトの表示速度が遅いと感じることがあるならば、ぜひ本記事で紹介されているポイントをチェックしてみてください。
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